各ハウスの出発点をカスプ(cusp)といいます。一般的にカスプはハウスの境界線と呼ばれていることが多いですが、正確には1つのハウスを代表する点を意味します。
ハウスは惑星と同じく人生や性格に影響を与える感受点(planet)の一種で、占星術では各ハウスにおけるカスプの位置にあるサイン(星座)に注目します。ハウスにあたるサインは1つである場合と2つにまたがる場合がありますので、カスプにあたるサインをそのハウスの特徴として捉えるとよいでしょう。
第1ハウスのカスプをアセンダント(Ascendant, Asc, 上昇点)といいます。アセンダントとは東の地平線から太陽が昇る位置であり、個人のホロスコープであれば生まれ持つ性質を表します。そして、第1ハウスのカプス(アセンダント)のルーラー(支配性)を統治星(または象徴星)といいます。個人のホロスコープであれば出生時に東の地平線から昇ってきサインのルーラーが統治星となり、人生にもっとも大きな影響を与える星であることから、この星をうまく使いこなすことで人生が充実したものとなるでしょう。
サイン(星座)とその支配星(ルーラー)
●牡羊座(火星)
●牡牛座(金星)
●双子座(水星)
●蟹座(月)
●獅子座(太陽)
●乙女座(水星)
●天秤座(金星)
●蠍座(冥王星、火星)
●射手座(木星)
●山羊座(土星)
●水瓶座(天王星、土星)
●魚座(海王星、木星)
2.上昇星
アセンダントの下側にある星は、これから上昇する星として注目します。また、上昇星が他の星と角度が強調を意味する合(conjunction, コンジャンクション)のアスペクト(座相)を形成している場合は影響力が大きいと考えます。
〈例〉
このホロスコープは、映画俳優にして監督、奇態な風体で世界中の人々の笑いと涙を誘った魔術師チャーリー・チャップリン(1889-1977)のホロスコープです。カスプ(アセンダント)のサインは蠍座、ルーラーは冥王星になります。また、上昇星に月があります。
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