Bach Flower Counsel

バッチフラワーカウンセルの公式ブログです

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2004年03月

38種類のレメディによる奇跡的な治療の事例

1930年から1936年まで、エドワード・バッチはフラワーレメディのみで病気の治療に当たり、その成果は、真の治療物質は大自然の恵み深い植物に含まれているという彼の確信を証明するものとなりました。これは、野草が人間の使う唯一の治療手段だった昔の時代には知られていたことです。

さらに、患者の体内で苦痛を生むような反作用を起こさずに治療のプロセスを助ける、純粋かつ単純な薬を発見したいという願いも叶いました。38種類の野草は優しく、確実に治癒を起こしました。またフラワーレメディの中には毒性植物は一つも含まれていなかったので、服用し過ぎや処方の誤りから悪き結果を生む恐れもありませんでした。

また、これらの薬は、本人が望めば、他の治療法や医薬品と併用することもできます。それによってたの治療法や医薬品の効き目が失われるということはありません。フラワーレメディの処方の仕方もごく単純で、カルペッパーなどの昔の薬草療法家たちの薬と同じく、誰もが家に保存して使える種類のものです。

19種類のフラワーレメディを加えて全部で38種類になったことで、バッチは、最初のフラワーレメディのグル―プにうまく反応しなかった症例にも素晴らしい成果を収めました。

長年にわたる頑固な症例が、かなりの短時間で治りました。風邪、頭痛、しもやけといったささいな相乗に負担を感じている人たち、あるいは体に症状を起こしてなくても疲労や心配事、憂鬱な気分などにひどく苦しんでいる人たちも、健康を回復したことだけではなく、これまで体験したことがないほどの楽しく幸せな人生を送ることができるようになりました。

【奇跡的な治療の事例】
(1)ロックローズ、チェリープラム、アスペン、ミムラス、スイートチェストナット、スクレランサス、アグリモニー、ハニーサックル、ラーチ、ロックウォーター、ゲンチアナ、マスタードー投与
  …戦争後遺症による悪夢や体調不良に苦しむ男性(p.206-208)

(2)バイン、ウィロー、ハニーサックル、ミムラス、スクレランサス、レッドチェストナット、クレマチス、オリーブ、ホワイトチェストナット投与
  …戦争でガス中毒になり、呼吸困難や胃の不調で苦しむ男性(p.209-211)

(3)ゴース、ワイルドローズ、アグリモニー、クラブアップル、チコリー、ワイルドオート投与
  …両足の踝(くるぶし)に静脈瘤性潰瘍ができた女性(p.212-214)

(4)アグリモニー、ホワイトチェストナット、ホリー、インパチエンス、エルム投与
  …両手に皮膚炎を患った造園師の男性(p.214-215)

(5)オリーブ、ビーチ、ホリー、クラブアップル、ゲンチアナ、チコリー、マスタード、ゴース、クレマチス投与
  …数年間、両手に皮膚炎を患って治らずにいた男性(p.216-217)

(6)アグリモニー投与
  …二年間、定期的にじんましんの発作に襲われる10歳の少年(p.217-218)

(7)ゴース、レッドチェストナット、バーベイン、セントーリー、ミムラス、インパチエンス、ゲンチアナ、マスタード、ラーチ、チェストナットバッド投与
  …リューマチ性関節炎で歩行不自由になった男性(p.218-221)

(8)ホーンビーム投与
  …風邪をひいてばかりいて健康状態が悪化していた若い女性(p.221-222)

(9)スターオブベツレヘム、ラーチ、ミムラス、インパチエンス、バーベイン、アグリモニー、ホーンビーム投与
  …座骨神経痛に襲われて痛みが悪化していた老人(p.222-224)

(10)クレマチス、スクレランサス、ラーチ、ウォルナット、セントーリー、ワイルドオート、ゲンチアナ、ハニーサックル投与
  …生まれつきてんかんの発作がある18歳の女性(p.224-227)



花瓶





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永遠の眠りにつく

1936年の10月末、エドワード・バッチの体力はひどく衰え始め、ベッドに縛りつけられる身になりました。

野草を発見し、病気治療のための新しい手法を完成するという仕事を終えたバッチは、その治療体系を助手たちと全世界の人々に伝えるということを願いました。

バッチにとって、生命は永続するものであり、死というものによって阻まれることない絶えざる流れでした。彼にとって死は単に状態の変化を表すものでしかなかったのです。そして、彼は、地上でしかできない仕事もあれば、霊的状態が必要とされる仕事もあると信じていました。

そして1936年11月27日、彼は永遠の眠りにつきました。

ベッド




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医師会から追放される

エドワード・バッチの仕事の真の目的は、医学の知識を持つかどうかに関わらず、誰もが使える薬と治療法を確立することでした。病気の治療は、限られた人の手のみに任されるべきではない、それは治療で役に立ちたいと思うすべての心ある人の特権であると考えていたからです。

1936年1月、バッチが医師の資格を持たない人々と一緒に治療の活動を行っていたことに言及した警告書を医師会から送られてきたときも、彼はこの件についての見解をはっきりと医師会に示しました。また、医師会が彼の名前を名簿から削除すると決定しても、彼は少しも動じず、むしろそれを望んでいました。彼は自分がハーバリスト(薬草療法家)として知られることを望み、自らもそう名乗り、今後も人々が自分自身を癒せる方法を教えていくつもりでした。

バッチは、自分の名前が名簿から抹消されたことを伝える通知を受け取ったとき、今後、自分が医師として往診することができなくなったことについて、少しも困ることはないと思いました。なぜなら、これまでの経験から、真の治療成果を生み出す患者たちは、自らの意志でバッチを選んでやってくるだけの労をとった人たちであったからです。そしてこのような人は、人だかりがあまりに多くてイエスに近づく方法がなかったため、病人を寝床ごと取り上げて屋根からイエスの前に吊り下ろした人たちに似ています。(ルカ福音書第5章17節より)

1936年の夏に、彼は本の第三版の原稿を書き、これに『12人の癒し手とその他の薬』というタイトルを付けて、その年の9月に出版しました。彼は最初に発見した19種類のフラワーレメディの説明文を改訂し、後半で発見した19種類のフラワーレメディについてはできる限りシンプルな内容で書き加えることにして、誰もが簡単にフラワーレメディを使えるように工夫しました。




その後、バッチは、野草による治療と処方の仕方に関する論文『癒しの野草』を執筆する仕事にとりかかりました。彼は自分と助手たちがさまざまな場所で講演旅行をする計画を立て、1936年9月24日の50歳の誕生日には、自らウォインフォードの町で初めて講演を行いました。


田舎



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煮沸法で作った19種類のレメディ

1935年、49歳になったエドワード・バッチは、これまで見つけた19種類のフラワーレメディとは異なる方法で、次の19種類のフラワーレメディを生み出すことになります。

バッチはこれまで、それぞれのフラワーレメディを発見する数日前から、そのレメディが必要となる心理状態に苛まれました。それは、これほどの苦しみに苛まれていても平常心を保てるものなのかと周囲の人々が驚くほど強烈なものでした。彼は心理的な苦悩を体験しただけではなく、その苦悩の度合いが極端になったときには体にも症状があらわれました。こうした体験は、普通の人のレベルを超えた勇気と信仰を必要とするものでした。また、これまで発見したフラワーレメディによってそうした心身の苦痛が癒されることはわかっているものの、さらに19種類のフラワーレメディを発見しなければならないこと、そしてそのひとつひとつのレメディを発見するプロセスでふたたび自分の心と体で苦しみを体験しなければならないことも彼は知っていました。

1935年3月、バッチは、残り19種類の最初のレメディであるチェリープラム(ベニハナスモモ)を発見しました。彼はこのお花を見つける数日前から前頭洞(ぜんとうどう)にひどい炎症を起こし、顎骨(がくこつ)一帯の激痛と激しい頭痛に苦しんでいました。それは平常心を保っていられないほど絶望感を伴う激しい痛みでした。バッチは自分がこの心身の状態に効くフラワーレメディを発見する直前であることを知り、朝早く外に出てお花を探すために野原や田舎道をさまよいました。そして白い花で覆われたチェリープラムの生垣を見つけました。彼は早速、花のついた枝を何本か折り、家に持って帰りました。この木質の植物は非常に硬いことと、初春の太陽はまだ光の力が弱かったため、バッチはこれらの枝を水に入れ、火にかけて煮ることにしました。煮てから一時間ほど成分を抽出させ、水の温度が下がったあとに濾過し、出来上がった薬液を2〜3滴服用しました。すると心理的な苦しみが取れ、体の痛みもなくなりました。そして翌朝には完全に回復しました。これは、最初に見つけた19種類のフラワーレメディを生み出した太陽法とは異なり、煮沸法(The Boiling method)と呼ばれるものとなりました。

チェリープラムの花
Cherry Plum



次の半年間で、彼は残る18種類のフラワーレメディを発見しました。

◎木の花と若葉のついた小枝
 ・エルム(西洋ニレ)※赤点を消す
 ・パイン(西洋アカマツ)
 ・ラーチ(西洋カラマツ)
 ・ウィロー(ヤナギ)
 ・アスペン(ポプラ)
 ・ホーンビーム(西洋シデ)
 ・スイートチェストナット(西洋クリ)
 ・ビーチ(西洋ブナ)
 ・クラブアップル(山リンゴ)
 ・ウォルナット(西洋クルミ)
 ・チェストナットバッド(西洋トチノキの新芽)
 ・レッドチェストナット(西洋トチノキの赤い花)
 ・ホワイトチェストナット(西洋トチノキの白い花)

◎灌木
 ・ホリー(西洋ヒイラギ)
 ・ハニーサックル(スイカズラ)
 ・ワイルドローズ(野生のバラ)

◎草
 ・スターオブベツレヘム(オオアマナ)
 ・マスタード(野生のカラシナ)
 
西洋トチノキだけは太陽法を使って相乗し、他のものには煮沸法を使いました。レメディの液体はよく冷ましてから濾過し、保存料となる等量のブランデーと一緒にボトルに詰めました

この年の8月に、バッチは一連のフラワーレメディの最後のものを相乗し終え、『12人の癒し手と7人の助け手』(The Twelve Healers and Seven Helpers)という小冊子の中に組み入れました。


エルム
Elm


 パイン
Pine


 ラーチ
Larch


 ウィロー
Willow


 アスペン
Aspen


 ホーンビーム
Hornbeam


 スイートチェストナット
Sweet Chestnut


 ビーチ
Beech


 クラブアップル
Crab Apple


 ウォルナット
Walnut


 チェストナットバッド
Chestnut Bud


 レッドチェストナット
Red Chestnut


 ホワイトチェストナット
White Chestnut


 ホリー
Holly


 ハニーサックル
Honeysuckle


 ワイルドローズ
Wild Rose


 スターオブベツレヘム
Star of Bethlehem


 マスタード
Mustard



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マウント・バーノンの家との出会い

1934年3月のある日、エドワード・バッチは、滞在していたクローマーを出発し、自然豊かで静かな場所を求めて、イングランドの南部、サセックス州、ケント州、バッキンガムシャー州などを放浪したあと、テムズ川の流域に戻りました。そして美しい景色が広がる谷間、バークシャー州ウォリンフォード近郊にあるソツウェル村で、農家の空き家だった小さなコテージを手に入れました。マウント・バーノンと呼ばれるこの簡素な家は、現在、英国バッチセンターの拠点となっています。

エドワード・バッチの晩年の住み家
マウント・バーノン
英国バッチセンター


小さなコテージを手に入れたバッチは、翌月の4月から正式に移り住み、いくつかの家具を手に入れたあと、所持金は底を尽いてしまいました。しかしバッチは、未来をわくわくする冒険のようにとらえていましたので、お金がないことに一抹の不安も感じていませんでした。

バッチは身の回りの荷物を解いて間もなく、道を縁どる生垣の下に、7人の助け手(Seven Helpers)の7番目のお花(7つの助け手の最後のお花)となるワイルドオート(野生カラス麦)を発見しました。道行く人が気にも留めずにそばを通り過ぎてしまうようなほっそりとした植物は、鳥や虫、花の愛好家の注意を惹くような色や形、香りをもたず、垂れ下がっている花序(かじょ)の先に小さく目立たない花が集まって穂をなしているものです。バッチはこの小さな花を水盤いっぱいに浮かべ、暖かい5月の太陽のもとにさらしました。そうすると、未来のヴィジョンが見えないことから自分の生きる目的や日々の目標が見いだせずにいる人、いろいろな能力や特技を持っているにも関わらず、それをどうやって活かしたらよいかわからない人、使命感がわからないことから生きている満足感が得られない人のためのレメディだとわかりました。

1934年の夏の初めに、バッチは患者たちと会うために、週一回ロンドンに出かけました。しかし、街の騒音と雑踏は相変わらず彼の心身を苦しめて消耗させたため、彼はソツウェルに留まり、そこを仕事の拠点とする決意を固めました。そして新居で静かに暮らしながら、『12人の癒し手と7人の助け手』(The Twelve Healers and Seven Helpers)というタイトルの二作目の本を執筆し、その年の7月に出版されました。この本は、最初に見つけた12種類のお花の他に、ゴース、オーク、ヘザー、ロックウォーター、オリーブ、バイン、ワイルドオートの7種類のお花について解説したものです。

助手の一人が、バッチの仕事に使う専用の家「ウェルスプリングス」(水源の意)を提供したのはこの頃のことです。これは同じソツウェルの村にある古い家で、天上にはオーク材の梁が使われ、広い暖炉があり、大きな庭に囲まれ、その向こうには果樹園と原野が広がっていました。バッチは暇を見つけては家具作りに励み、マウントバーノンの家にも家具を据えつけました。彼はこれと松の材木から独自のデザインでテーブルやタンス、イスやベッドを作りました。ほとんどの家具に木製の釘が使われ、クルミの汁で塗装を施しました。

19種類のフラワーレメディの最後のお花を発見したあと、自分の仕事も終わりにきていると感じましたが、まだ網羅されていない心理状態に必要なレメディがあると考えました。


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英国バッチセンター

エドワード・バッチの霊能力




この書籍の p.176〜184 には、エドワード・バッチの驚くべき霊能力について書かれています。直感力、予知能力、霊視、ヒーリングなど、バッチが行っていた霊能力についていくつかの実例が書かれています。読むだけで癒される内容です。


田舎の風景


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救急時のレメディを作る1

1933年の冬と翌年の早春はクローマーで過ごし、患者を治療しながら新しいフラワーレメディの成分についていっそう理解を深めました。


イギリスの田舎


バッチは、突然の事故によるショック、失神、激痛、恐怖やパニックといった緊急時に使うものとして、3種類のフラワーレメディを混合し、レスキューレメディ(救急薬)と名づけ、いつもポケットに入れて持ち歩きました。レスキューレメディに使われた3種類のフラワーレメディとは、ロックローズ(はんにち花)、。クレマチス(せんにち草)、インパチエンス(ほうせんか)です。他に手の施しようがないような緊急時にこの3種類のフラワーレメディが素晴らしい効き目をあらわすことを発見しました。

◎ロックローズ…強い恐怖、危機感、パニックに陥ったとき
◎クレマチス…意識がぼんやりしていたり、失神や気絶、昏睡状態に陥ったとき
◎インパチエンス…体が収縮したり痛みを招くほどの精神的な緊張感
※このあと2種類のフラワーレメディ(チェリープラム、スターオブベツレヘム)を加えます。

ある嵐の日、難破船の柱に5時間もしがみついていた男性が救命ボートで救助されて岸に上げられました。男性は凍死する寸前で、口から泡を吹き、精神は錯乱し、絶望的な状態にありました。この男性が近くの民家に運ばれようとしたとき、バッチは彼の口にレスキューレメディを含ませました。すると枯れは衣服を脱がされて毛布に包まれる前に起き上がり、正気に戻り、タバコを一本吸わせてくれと求めたのです。そして病院に運ばれたあと、数日後には完全に回復しました。


難破船


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19種類のレメディを完成させる

エドワード・バッチは、新しく発見したゴース、オーク、ヘザー、ロック・ウォーターという4種類のフラワーレメディについて、この一連のレメディを完成させるためにはあと3種類のお花が必要であると感じていましたが、最初に発見した12種類のレメディと新しく発見した4種類のレメディのそれぞれの使い方を記した本を出版することにしました。そして、「12人の癒し手と4人の助け手」という原稿を書き、1933年の秋に出版されました。
本


残る3種類のフラワーレメディに対応する心理状態についてはすでに調べがついていました。そして、どの草と木がこの必要を満たしてくれるのかを、まもなく知ることになります。


一つ目は、人生を心ゆくまで生きたいという意欲がなくなっている、あるいはそういう気持ちが鈍くなっている人々に、生きることについてはっきりとした望みを起こさせるようなレメディが必要でした。バッチは、人間の性質について、豊富な知識と自分自身の体験から、人生に明確な目的を持つこと、どのような仕事にも強い興味を持つこと、人生全体に広く目覚めることが、私たち人間の健康と幸福のためにもっとも大切であることを確信していましたので、このレメディはとても重要な意味を持つものと考えました。あまりにも多くの人々が日常生活に興味を失い、退屈な気持ちになり、いやいや仕事をし、意識朦朧たる状態の中で機械的に務めを果たしています。このような精神状態は、本人からの生命力を奪い取り、体の健康に必ずや影響を与えることになるのです。生きることへの深い興味と積極性の喪失は、年配の人だけではなく若者にもはっきりと現れています。自分がやりたいものを見つけて、それが成功すると思っていたとしても、具体的にどのように進めるとよいのかわからず、結果的に面白くない自生を歩んでいる人は多いものです。このタイプの人々は、心身の調子を崩したとき、回復に向けて努力するよりも、どうしたらよいかわからず途方に暮れてしまうことがほとんどです。実は、回復への願いが欠けていることが、回復を妨げているのです。このような心理状態を救うために必要なフラワーレメディがワイルドオート(野生カラス麦)にあることをバッチは発見しました。

ワイルドオートの花
Wild Oat


二つ目は、人生を思う存分に生きながらも、何らかの経験によって心身が衰弱してしまい、前進する力を失った人々に必要なフラワーレメディです。バッチは、このような人たちをもう一度元気づけ、もとの健康を取り戻させるのに必要な生命力と温かさ、強さが、オリーブの花に含まれていることを発見しました。

オリーブの花
Olive


三つ目は、自分の志をよく知り、ひとつひとつ確実に達成し、たくさんのことを経験することで、何事にも強い自信をもち、そのような自分に倣うよう他の人々を従わせようとする人々に必要なフラワーレメディえ、バイン(西洋ぶどうの花)の中に含まれていることを突き止めました。

バインの花
Vine


バッチは、オリーブとバインのフラワーレメディについて、できるだけ自然な環境の中で育った木々から採取するために、スイスとイタリアの友人たちに太陽法を使ってお花のエッセンスを抽出するように依頼しました。そして、スイスからはバイン、イタリアからはオリーブとバインのエッセンスが送られてきました。そしてワイルド・オートは、バッチがクローマーを離れてバークシャー州ソツウェルの小村に行ってから発見しました。彼はワイルド・オートがあちこちの道端に生えているのをみつけ、五月の晴れた日にそこからエッセンスを抽出しました。

4年間で19種類のフラワーレメディを発見したエドワード・バッチは、自分の研究が一つの終わりを迎えたことを知りました。バッチは、自分の発見がはるかに大きな価値を有するものであること、科学的なやり方に反応しない重病や不治の病がフラワーレメディで治癒すること、医療のさまざまな分野における自分の経験をすべて合わせても、この新しい花の療法に匹敵するものはないことを確信しました。そして患者たちは皆、体の健康を回復するだけではなく、生きる喜びと人生への興味を持つことができました。たくさんの人々がバッチのもとにきて、こういいました。

「私に何をしてくださったのか知りませんが、とても気持ちよく感じるのです。恐れや心配事がなくなりましたし、人生をやり直したい気持ちでいっぱいです」

バッチは、自分の発見したフラワーレメディを、イギリスだけではなく、海外にも広める決意をしました。


イギリスの田舎


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16種類のレメディで治療する

1933年1月にクローマーの町を去り、まずイーストボーンに行き、次にテームズ河畔のマーロウに落ちつき、ここに数週間滞在しました。バッチはこの場所で初めて、今後のレメディに対応する心のタイプに研究を集中することができ、ゴース、オーク、ヘザー、ロックウォーターの4種類のお花を見つけました。

その後、ふたたびクローマーに戻り、すでに見つけていた12種類のお花に4種類のお花を足して、16種類のお花のレメディで患者の治療にあたり、素晴らしい成果を収めました。


【病苦が癒された人々の例】
(1)ゴース、ミムラス、スクレランサス、クレマチス投与
  …長年喘息に悩まされ、失業の恐怖心を抱く30歳の女性(p.162-163)

(2)ゴース、クレマチス投与
  …足の痛みが取れず、落ち込んでしまった22歳の女性(p.164)

(3)ヘザー投与
  …額にホクロができたことで毎日不快感で悩んでいる40歳の男性(p.164)

(4)オーク、クレマチス、ロックウォーター投与
  …うつ病になり、健康状態が全般的に悪化していた中年女性(p.164-165)

(5)アグリモニー、インパチエンス、ゴース、オーク投与
  …長年股関節の結節症状に苦しみ、動くことができなくなった年老いた女性(p.165-167)


女性





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強固な心理状態に対応するレメディ

人間の12の主立った集団またはタイプ(性格型)に対応するレメディを発見し、その効き目を証明した今、エドワード・バッチは次のレメディについて考え始めていました。そして、自分の時間の大部分を費やしてしまう診療からしばし離れて、次のレメディを発見するための研究に専念できる場所に移る決意をします。

1933年1月にクローマーの町を去り、まずイーストボーンに行き、次にテームズ河畔のマーロウに落ちつき、ここに数週間滞在しました。バッチはこの場所で初めて、今後のレメディに対応する心のタイプに研究を集中することができたのです。


西洋の室内


バッチは、次にくるレメディが、最初のグル―プよりも、もっと頑固な心理状態に使われることはわかっていました。

それは、これ以上何をしてもだめだと思い込んでいる人、無力な状態に耐えなければならないと思うあまりすっかり希望を失っいる人に使われるものです。こうした心理状態を助けるレメディは、強力なものでなければなりません。それは群落を成し、その色と美しさ、壮観な光景で目を引くような草や灌木、樹木の花の中にそれは発見されるであろうと感じていました。こうした木々や草花の中に含まれている集合的な力は、型にはまった心理状態やあきらめの気持ちから救い出すのに必要な、刺激のあるレメディを提供してくれるはずです。バッチはこのレメディを、至るところに群落を作っているゴース(はりえにしだ)の花の中に発見しました。この黄金色の花は、春と初夏に強烈な香りを空中に漂わせます。バッチは太陽法を使って薬効成分の抽出を行いました。群落の周辺部と内側のあちらこちらから花を採取し、こうして集団のもつ力を集めました。

バッチは、ゴースの花が、長い闘病生活ですっかり回復の希望を失い、良くなろうという努力をしなくなった人々への薬になることを発見しました。そしてこの薬は復活祭の直前に製造しました。

ゴースの花
Gorse


バッチは、次のレメディとして、オーク(西洋かし)の雌花を発見しました。この花は、どんなことがあっても希望を失わず最後まで何とか乗り越えようと必死に努力するタイプの人を助けるレメディとなりました。オーク・タイプの人は、失望しやすく努力をすぐにやめてしまうゴース・タイプの人と正反対です。バッチはオークのお花のレメディをクローマー付近に育つオークの木(樫の木)から採取することを決め、同年4月にクローマーに戻り、翌年の2月まで滞在しました。オークのレメディは、5月にクローマー付近のフェルブリッグという町にある古代ローマ人の要塞跡地に茂る林で太陽法によって採取されました。

オーク
Oak


バッチは、次のレメディとして、ヘザー(夏咲きエリカ)の花を発見しました。これは、一人でいるのを嫌い、誰でもいいので自分のそばに人がいて自分の話を聞いてもらうことに幸せを感じる人に対するレメディとなりました。ヘザー・タイプの人は話し好きで、いま自分が抱えていることや家族のことなどを話すことを好みます。バッチはある日、このような性格をもつ女性と出会い、その女性にどのような植物が好きかを尋ねました。するとその女性は「ヘザーの花が咲いているのを見ると息が止まりそうになるほど我を忘れて見つめてしまいます」といいました。バッチはヘザーの薬効を試験して、この植物がそのタイプの人を手助けするものであることを確かめました。そしてウェールズに行き、ミムラスとインパチエンスを見つけた場所の付近で太陽法を使ってヘザーのお花のエッセンスを抽出しました

ヘザー
Heather


バッチは、次のレメディとして、ロックウォーター(石清水)を発見しました。これは、昔は霊泉として有名だったけれど今は忘れられている泉の水で、バッチフラワーレメディの中では唯一、花が原料ではないものです。ロックウォーターは、厳格な理念によって抑圧されて、本当に自分の健康と幸せにとって必要なものさえも否定してしまう人たちに役立つことがわかりました。

ロックウォーター
Rock Water


バッチは、ヘザーとロックウォーターの二種のレメディを持ってクローマーに戻り、それまで治療からほとんど回復が得られなかった患者たちに使って素晴らしい成果を収めました。


フラワーレメディが誰でも利用できるようにするため、バッチは、ロンドンの大手の薬種商に原液一式を提供し、代金を求めない代わりに、できるだけ安く、一般にこの薬を販布してくれるよう頼みました。


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