1930年の冬、エドワード・バッチのもとにはたくさんの患者が訪れていました。近くに住んでいる人だけでなく遠隔地からも多くの人が詰めかけ、ひとりひとりをフラワーレメディで治療し、素晴らしい成果を収めました。この成果によって、12のフラワーレメディのほか、まだ発見されていないものを見つければ、新しくより優れた医療を樹立するための今の仕事が大きく前進するに違いないと彼は確信しました。

彼のもとを訪れる人々は、多くの異なった症状で苦しんでいましたが、どのような症状も完全に治癒し、患者が生きることにふたたび価値を見いだすほどに好転しました。

《病気の原因となる12の心理状態》
1.恐れ
2.戦慄
3.心の苦しみ、または心労
4.優柔不断
5.無関心、退屈
6.疑い、または落胆
7.心配性
8.弱気
9.自己不信
10.短気
11.熱中しすぎ
12.プライド、または冷淡

【病苦が癒された人々の例】
(1)アグリモニー投与
  …発作とアルコール中毒に苦しむ45歳の女性(p.114-116)

(2)アグリモニー投与
  …生まれつきの喘息と発作に苦しむ8歳の少年(p.116)

(3)アグリモニー投与
  …自動車事故で左肩に麻痺を負った40歳の男性(p.116-117)

この3つのケースはそれぞれ、アルコール中毒、喘息、麻痺と、どれも異なった症状を訴えていましたが、三人とも同じレメディを必要としていました。それは、三人とも性格が朗らかで、苦しいことによく耐え、自分の心配事や苦しみを人に見せまいと明るく振る舞っていたからです。

この頃、バッチはこれ以外にもたくさんの素晴らしい治療成果を収め、病気治療の指標となるものは肉体の健康状態にあるのではなく、本人の心理状態のみにあるという理論を決定的に証明しました。


(4)チコリー投与
  …消化不良と心臓発作に苦しむ70歳の女性(p.118-119)

(5)チコリー投与
  …難聴とカタル(粘膜で起こる滲出性の炎症)で苦しむ38歳の女性(p.119-120)

(6)バーべインとインパチエンス投与
  …転倒して踝(くるぶし)が腫れた50歳の男性(p.120-121)

(7)バーベイン投与
  …首と肩に慢性のリューマチを患う64歳の男性(p.121)

(8)クレマチス投与
  …嗜眠性脳炎の後遺症に苦しむ40歳の女性(p.121-123)

(9)クレマチス投与
  …甲状腺嚢腫の再発に苦しむ18歳の女性(p.123)

(10)クレマチス投与
  …長いあいだ喘息に苦しむ36歳の女性(p.124)

(2)の8歳の少年と、(10)の36歳の女性は、同じ「喘息」という症状で苦しんでいましたが、8歳の少年はアグリモニーで、36歳の女性はクレマチスで回復しました。なぜなら、前者は人に心配させないよう明るく振る舞うよく気のつくタイプで、後者は夢想に耽り現実に無関心なタイプだったからです。


(11)セラトー投与
  …全身、首筋、頭に定期的に出る吹き出物に苦しむ女性(p.124-125)

(12)セントーリー投与
  …鼻血を出しやすく弱々しい9歳の少女(p.125-126)

(13)セントーリー投与
  …筋肉に力が入らず顔色の悪い無気力な22歳の男性(p.126-127)

(14)セントーリー投与
  …顔が青白く虚弱ですぐに疲れてしまう11歳の少女(p.127)

(15)スクレランサス投与
  …ひどい胃痛に悩まされ吐いてばかりいた漁師の男性(p.127-128)

(16)スクレランサスの投与
  …神経性胃炎に苦しみ精神が不安定で自殺願望のある55歳の男性(p.128-129)

ここに紹介した以外にもたくさんの素晴らしい治療成果を収め、病気治療の指標となるものは肉体の健康状態にあるのではなく、本人の心理状態のみにあるという理論を決定的に証明することができました。

女性




Bach Flower Counsel
バッチフラワーカウンセル
英国バッチセンター