1932年の春が巡ってくると、エドワード・バッチはふたたび落ち着かなくなります。しかし、ロンドンに戻って開業して欲しいという友人や患者は増す一方でしたので、彼は2、3ヵ月のあいだ、この街に自分が耐えられるかどうか試してみる決意をしました。
ウィンポール街に診療室を設けてまもなく、仕事に忙殺されることになりました。そして、街の空気と空間の不足は、彼にはとてもこたえました。騒音と雑踏は、敏感な心と体をひどく傷めつけることになり、彼は健康を崩し、心身ともに苦しめられました。そんな中で、公園の静けさと平和な雰囲気だけが安らぎの場でした。彼は心と体が元気を回復するまで、リージェント公園の木立ちの下で何時間も過ごしました。
リージェント公園で過ごしている間に『汝自身を解放せよ』(Free Thyself )という小著を執筆しました。この本は、どうしたら人は直感に従うようになるのか、内なる知識を信頼することによって地上生活の一コマ一コマがいかに導かれ、健康で幸福な人生を築いていけるかを、平易で実践的な文章で説明しました。この本には、彼が発見した薬とその使用法についても書かれています。
ロンドンで2ヵ月を過ごしたのち、彼はもはやこれ以上、街のストレスに耐えることができないと感じ、最後の薬の発見に急き立てられて、ケント州に向けて旅立ち、田舎の空気と自由の中で心身の力を回復しました。
12番目の薬(最後に発見する薬)は、危篤状態、あるいは急性の病に襲われている人々の戦慄感に対処する性質のものでした。ロンドンを発つ少し前に起こったある出来事が、この種の薬が何としても必要であることを、彼の心に刻みつけました。
彼は、急に出血を起こしてパニック状態に陥っている女性の元に呼ばれました。女性は衰弱していて吐血し続けていました。バッチは彼女に近づき、肩に手を置いてこう言いました。「安心しなさい。もうすぐよくなります。横になって眠りなさい。」すると、出血は止まり、その後、3時間ほど眠り、目を覚ますと元気を取り戻していました。バッチはこのようにヒーリングの力がありました。そしてヒーリングと同じように作用するフラワーレメディを探す必要性があると考えていました。
ある日、ケント州ウェスタ―ハム近くの田園地帯を散策しているうちに、彼は、前の年にゲンチアナを見つけた野原に戻ってきました。そこで、ロックローズ(はんにち花)の小さな黄金色のお花に覆われているこの野原を見たとき、彼はこの花が、先日の出血を起こしてパニック状態に陥っていた女性のように、本人やその周囲の人々が恐怖心に駆られて緊急を要するときに役に立つ治療薬となることを知りました。
ロックローズのお花を見つけたことで、『12人の癒し手』(The Twelve Healers)というフラワーレメディを完成させることができました。
Bach Flower Counsel
バッチフラワーカウンセル

ウィンポール街に診療室を設けてまもなく、仕事に忙殺されることになりました。そして、街の空気と空間の不足は、彼にはとてもこたえました。騒音と雑踏は、敏感な心と体をひどく傷めつけることになり、彼は健康を崩し、心身ともに苦しめられました。そんな中で、公園の静けさと平和な雰囲気だけが安らぎの場でした。彼は心と体が元気を回復するまで、リージェント公園の木立ちの下で何時間も過ごしました。
リージェント公園で過ごしている間に『汝自身を解放せよ』(Free Thyself )という小著を執筆しました。この本は、どうしたら人は直感に従うようになるのか、内なる知識を信頼することによって地上生活の一コマ一コマがいかに導かれ、健康で幸福な人生を築いていけるかを、平易で実践的な文章で説明しました。この本には、彼が発見した薬とその使用法についても書かれています。
ロンドンで2ヵ月を過ごしたのち、彼はもはやこれ以上、街のストレスに耐えることができないと感じ、最後の薬の発見に急き立てられて、ケント州に向けて旅立ち、田舎の空気と自由の中で心身の力を回復しました。
12番目の薬(最後に発見する薬)は、危篤状態、あるいは急性の病に襲われている人々の戦慄感に対処する性質のものでした。ロンドンを発つ少し前に起こったある出来事が、この種の薬が何としても必要であることを、彼の心に刻みつけました。
彼は、急に出血を起こしてパニック状態に陥っている女性の元に呼ばれました。女性は衰弱していて吐血し続けていました。バッチは彼女に近づき、肩に手を置いてこう言いました。「安心しなさい。もうすぐよくなります。横になって眠りなさい。」すると、出血は止まり、その後、3時間ほど眠り、目を覚ますと元気を取り戻していました。バッチはこのようにヒーリングの力がありました。そしてヒーリングと同じように作用するフラワーレメディを探す必要性があると考えていました。
ある日、ケント州ウェスタ―ハム近くの田園地帯を散策しているうちに、彼は、前の年にゲンチアナを見つけた野原に戻ってきました。そこで、ロックローズ(はんにち花)の小さな黄金色のお花に覆われているこの野原を見たとき、彼はこの花が、先日の出血を起こしてパニック状態に陥っていた女性のように、本人やその周囲の人々が恐怖心に駆られて緊急を要するときに役に立つ治療薬となることを知りました。
ロックローズのお花を見つけたことで、『12人の癒し手』(The Twelve Healers)というフラワーレメディを完成させることができました。
ロックローズの花
Bach Flower Counsel
バッチフラワーカウンセル
