1914年、28歳のとき、エドワード・バッチは、ロンドンのハーレー街の近くに診療所を開設しました。

現代医学は病気のことばかり考えるように教育されているため、人間の性格を無視し、患者のもっとも重要な症状を見過ごしているとバッチは確信しました。そしてこの確信が他の治療手段を模索するきかっけとなり、バッチはもう一つの医学の分野である免疫学に関心を抱き、ロンドンのユニバーシティ・カレッジ病院で細菌学者の助手となりました。


■腸内細菌と慢性病との関連を発見し、腸内の異常細菌からワクチンを製造

バッチは、これまでの仕事の成果から、医師がどれほど努力しても治らない頑固な慢性病でさえも治すような治療手段の手がかりを自分がつかんでいると彼は感じ始めていました。それまでほとんど重要視されていなかった腸内の特殊な細菌が、慢性度とその治療に密接な関係をもっていることを彼は発見していたからです。この細菌は、慢性病を患っている誰の腸の中にも存在するもので、健康な人の腸の中にもいるのですが、前者の場合にはその数が目立って多く、後者の場合にはもっと少ない比率で存在しています。そこで、彼の仕事は、これらの細菌を調べ、それが患者の慢性症状とどのような関係をもっているのかを確かめることにありました。なぜ、これほどまで数が多くなっているのか、それは健康の回復を助けるためなのか、それとも遅らせるためなのかということです。

研究に数か月を費やした結果、彼はこれらの腸内バクテリアからワクチンを作り、それを患者の血中に注入すれば、慢性病を起こしている毒素を体内から除去しうるとの確信に至りました。そして、実施して得られた成果は予想を超えるものでした。しかし、患者に苦痛を伴う反応が起きてきたり、注射針の使用後に局所的に痛みや腫れ、不快感が起きることを知り、皮下注射の方式を嫌って、もっと単純な方法をみつける研究に入りました。


■効果的な投与方法(ワクチンの効果がなくなってから次の投与を行う)を発見

エドワード・バッチは、次の発見を通して、この問題を部分的に解決しました。それは、前のワクチンの有効性を使い切ってしまうまで次を繰り返さないでおくと、決められた間隔で適用する場合よりずっとよい結果が得られ、患者の反応もずっとよくなってくることに気づいたのです。患者が好転し続けている限りそれ以上治療の必要はないので、次の投与が必要になるまで数週間から数か月、一年に及ぶことも度々でした。悪化が認められる、あるいは患者の状態が停滞してきたときのみ、投与を繰り返す必要がありました。この大切な発見は、慢性病の治療に革命を起こし、数年後にもう一つの治療分野ー同種療法ーに入ったときにも、彼はこの研究をさらに進めて改良を加え、より単純化して、さらなる成果を得ました。


医師


Bach Flower Counsel
バッチフラワーカウンセル
英国バッチセンター