ロンドンのホメオパシー(同種療法)病院の細菌学部における業績は、長いあいだ無視されていました。エドワード・バッチはそれを復活させ、正統医学とハーネマンの純粋な原則とを合わせるという、これまでホメオパシー療法家たちが試みなかったことを初めて着手する決意をしました。

エドワード・バッチ博士(1921年)
エドワード・バッチ

次に、彼は、慢性病に関する自分独自の発見とハーネマンのそれとの間の関係に注意を向けました。ユニバーシティ・カレッジ病院免疫部における研究で、彼は腸内微生物の生産する毒素が慢性病の原因であり、その毒素が除去されれば慢性病は消えるという事実を発見していました。

また、バッチは、多種類の腸内桿菌(かんきん)を、砂糖に起こすその発酵作用から幾つかのグループに分け、それを7つの中心集団に分割しました。そして桿菌の7つのグループは次のように名づけられました。

 1.Proteus(プロテウス菌)
 2.Dysentery(ディセンテリ―菌, 赤痢菌)
 3.Morgan(モルガン菌)
 4.Faecalis Alkaligenes(ファエカリス・アルカリゲネス菌, アルカリ大便菌)
 5.Coli Mutabile(コリ・ミュータビレ菌, 変形大腸菌)
 6.Gaertner(ゲルトネル菌)
 7.No.7(第7菌)

これらのグループから製造されたワクチンは、腸内を浄化し、食べたものすべてを消毒してきれいに保たせ、体に残ったものを健全できれいで害にならないようにする性質を持つことがわかりました。この消毒過程によって、患者の健康状態は著しく改められ、局部治療を施さずとも局部症状が治癒しました。

さらにバッチは、7つのバクテリア・グループの1つが優勢になっている患者の mentals(精神)あるいは性格類型を調べ、各集団に所属する明らかなタイプを発見しました。

7つのバクテリア・グループは、7つの明確に違った人間性に符合していたのです。そして性格的な症状に合わせてこれら7つのノソード(疾病から獲得された治療物質)で患者を治療することによって、予想を超える成果が得られました。また、この研究を進めていくにつれ、患者のタイプと症状だけからもかなりの割合でバクテリアを予測することができることもわかりました。

彼はのちに、自分の発見した新しい薬草療法の分野で、この診断と処方手段をいっそう充実したものに発展させることになります。


 実験室


Bach Flower Counsel
バッチフラワーカウンセル
英国バッチセンター