
エドワード・バッチ博士は、フラワーエッセンスを自分自身に投与し、自分の身体に起こる変化を観察しながら、さまざまな花の効果を明らかにしていきました。バッチ博士自身もサイキックな現象に対して高い感受性をもっていたのです。あまりに敏感だったバッチ博士は、ロンドンの雑踏や喧騒から田園に避難したこともしばしばありました。都会の生活はバッチ博士にとって破壊的であり、エネルギーを消耗させるものだったのです。
バッチ博士は、生死にかかわるような急病を患ったのち、イギリスの田舎に移り住むことに決め、自然の中に癒しの源を探して長い散歩に出かけるようになりました。バッチ博士の微細エネルギーに対する感受性は極めて鋭く、花びらから流れ落ちる朝露のしずくが唇に触れた瞬間、その花の潜在的な治療効果が実感できるほどでした。
彼はまた、特定の花の前に立つと、その花の微細なエッセンスが癒しの効果を発揮するすべての身体症状や感情的状態を体験することができました。
38種類のフラワーレメディを同定するという作業が、身体と感情にとって相当な負担であったのか、バッチ博士は1936年、50歳という若さでこの世を去りました。(リチャード・ガーバー著「バイブレーショナル・メディスン」p.299-300より)
【参考文献】